入職後に経営理念が合わないと思ったら

初めて介護職として働く職場では、経営理念についてあまり気にせずに入職しているケースがしばしばある。最初は問題ないように思えても、入職してしばらくしてから経営理念と自分の介護に対する考え方が合っていないのに気付くことは稀ではない。

そのまま働き続けようとする人もいるが、自分が良いと思う考え方に反してうまく気持ちを経営者に合わせていくのは疲弊する原因になる。介護施設によって理念には大きな違いがあるので、転職して自分の考え方に合う職場で働けるようにするのも選択肢の一つである。ただ、転職だけが解決策ではないということも覚えておく必要がある。

介護のあるべき姿は、時代とともに刻々と変わる。古い施設では昔からの経営理念を掲げたまま、現状と合っていないケースも少なくない。施設そのものが時代の流れとともにアップデートされていない証拠にもなりえる。考え方や施設経営、方針なども古いままである可能性が高い。

もし周囲が自分と同じ考え方を持っていて、経営理念に対して疑問を持っているなら互いに協力するのも一案だといえる。上層部に話をして、介護のあり方について協議してみるのも良い方法である。

交渉して経営理念を変更してもらったり、ビジョンや行動規範などを立てるように促したりすると、状況が大きく変わる可能性もある。しかし、そうなるまでに時間がかかることもあり、さらにそれが実現するかどうかも上層部のあり方に影響される。

同じ職場で状況が変わることに期待するか、転職して経営理念に納得して気持ちよく働ける施設で再スタートするか、しっかり考えて納得できる方法を選ぼう。今まさに経営理念に疑問を持っている人は、こちらのサイトを参考にしてみるのもおすすめだ。