介護施設の経営理念は、施設の経営者がどのような介護サービスを提供したいか、どんな施設環境を整えたいかといった観点から考えて作り出したものである。介護施設の経営のあり方として、経営理念を実現するように職員に働いてもらう環境整備をしていくことが一般的だ。
人事評価制度はその基本になるもので、経営理念をしっかりと念頭に置き、経営理念の実現に貢献した介護職員は高い評価を受けられる傾向にある。そのため、介護施設の経営理念は仕事のやりがいと深い関連性があるのだ。
経営理念と自分の介護や職場環境に関する考え方の方向性が合っていれば、自分の判断で取り組んだことが高く評価されやすくなる。しかし、経営理念に同意できない部分があって、背くような働き方をしてしまうと評価が低くなるのが一般的だ。
経営理念に心から納得できる介護施設を選べば、自分なりの考えで働いていくだけで高く評価されて昇給や昇格などの機会を得られるのでやりがいにもなる。そして、いつもモチベーションが上がる職場環境を手に入れられる。
経営理念に合わない考え方を持っているのが誤りだいうわけではないが、経営方針に合わせて働かなければならないのは確かだろう。それでもうまく自分なりの介護の仕方をしていくことができる人もいるので、一概に介護施設の経営理念と自分の考え方が完全一致している必要はない。
しかし、現場で自然に評価され、モチベーションが上がる環境で働くにはやはり経営理念を重視するのが大切だといえる。